家を建てるなら平屋か二階建てどっちがいい?それぞれのメリットも解説

マイホームを建てようと考えた場合、二階建てにするか平屋にするか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、平屋と二階建てそれぞれのメリット・デメリットを解説し、選ぶときのポイントや費用の違いについても紹介します。

それぞれの特徴を理解して理想の住宅を作り上げましょう。

CONTENTS

 

そもそも平屋と二階建ての特徴とは

マイホームを購入するとき、平屋か二階建てのどちらにしようか迷う人は多いです。そんな人のために、ここでは以下の2つの住宅の特徴について解説します。

・平屋の特徴
・二階建ての特徴

特徴を知って自分の好みの住宅を見つけましょう。

 

平屋の特徴

平屋とは一階建ての住宅のことを指します。日本の家屋数の約17%を平屋が占めていて年々増加傾向にあります。

もともと平屋のイメージはあまり良いものではありませんでしたが、近年ではデザイン性が高く生活も便利なことからイメージが一新されて人気が上昇しています。

 

二階建ての特徴

二階建ての住宅は日本の家屋数の約74%を占めている住宅で、現代の日本では基本となっている住宅の形です。日本では住宅を建てられる土地が限られているため、土地を有効活用できる二階建てが普及しています。

また万が一家を売却するときでも居室が多いため売れやすいという特徴もあり、根強い人気がある住宅です。

 

 

平屋と二階建てはどっちがいい?

平屋と二階建てはどちらもいいところがあるので、どちらかが優れているということはありません。
ただし、土地の条件や周辺の環境によってどちらが向いているか判断することはできます。

平屋にはある程度広い土地が必要で、土地が広くなければ部屋数を確保できません。また、周囲に二階建てが多いと日当たりや風通しが悪くなったりするので、その場合には二階建ての方が向いています。

また、予算という面で考えると平屋では建築コストが抑えられますが、地価の高い地域に建ててしまうと土地代がかさんでしまうため、最終的な住宅の取得費用は高額になってしまいます。

一方、二階建ては平屋に比べてメンテナンス費用が高額になる傾向があるので、お子さんの教育費用が必要なときに家のメンテナンスが必要になると家計を圧迫してしまうことがあります。

土地の条件やお金などのいろいろな視点から考えて、自分の家にあった住宅を選びましょう。

 

 

平屋のメリット6つ

平屋には二階建てにはないメリットが多くあり、平屋特有の広い空間でゆったりとした暮らしに憧れる人は多いでしょう。具体的には以下の6つのメリットがあります。

・コミュニケーションが取りやすい
・生活動線がラク
・メンテナンス費用が抑えられる
・洗濯や掃除など家事がしやすい
・階段のスペースが不要
・耐震性に優れている

平屋のメリットを知って、より良いマイホームを作りましょう。

 

コミュニケーションが取りやすい

二階建てでは、リビング階段を設けて家族のコミュニケーションを取りやすく工夫することはできますが、やはり階を隔てていない平屋のほうが家族との距離は近くなります。
小さいお子さんの目も届きやすいので、安心して家事を行えるでしょう。

 

生活動線がラク

平屋に住む一番のメリットは、二階がないことで生活の全てをワンフロアで完結できるところです。
また、平屋は階段の上り下りがないため家の中の移動がとても楽になります。
特に老後に階段を上り下りしなくて済むのは大きなメリットになるでしょう。

階段がないため、お子さんがつまづいて転ぶといった家庭内の事故も未然に防げます。

 

メンテナンス費用が抑えられる

住宅は経年劣化するため、定期的に外壁や屋根のメンテナンスが必要になります。
メンテナンスを行うときには足場を組みますが、平屋の場合だと家が高くないので足場の費用を抑えられます。

また、二階建ての場合に二階のトイレが水漏れしてしまうと、一階の天井部分と二階の床の修繕が必要になりますが、平屋の場合だと作業は一階のみで済みます。

 

洗濯や掃除など家事がしやすい

平屋はワンフロアで構成されるので、家事がしやすいというメリットがあります。
例えば二階建てでは隅が多く面倒な階段の掃除機がけがありますが、平屋にはその手間がありません。
また、階段を上り下りして洗濯物を運ぶ必要もないので、スムーズに家事を行なうことができるでしょう。

 

階段のスペースが不要

平屋には階段がないので、当然階段を確保するためのスペースが不要です。
二階建て以上の場合階段を作るための面積が必要で、生活するためのスペースがある程度圧迫されます。
平屋にはそもそも階段がないため、その分居室を作ったり広くしたりできるため空間を有効活用できます。

 

耐震性に優れている

平屋は二階がなく、柱一本あたりにかかる重さが少ないので、耐震性に優れています。
地震は重いものほど大きく影響を受けて揺れが強くなるので、二階がある建物は揺れやすくなります。
しかし、平屋は建物自体の重量も軽いため構造的に安定しています。

 

 

平屋のデメリット5つ

平屋には数多くの魅力がありますが、反対に以下のようなデメリットもあります。

・建築コストがかかる
・水害のリスクがある
・採光と風通しが悪い場合がある
・広い土地が必要
・周囲の住環境から影響を受けやすい

デメリットを正しく理解して、建てる住宅を選びましょう。

 

建築コストがかかる

平屋では二階を作らない分、建築費用は安くなりますが、二階建てと比べると割高だと言われています。平屋にかかる建築コストは土地代と工事費用の2つあります。

工事費用という面で見ると、延床面積の同じ二階建てと比べてしまうと平屋は基礎工事を行なう範囲や屋根工事を行なう範囲が2倍になるため平屋は割高になってしまいます。

平屋で二階建てと同じ延床面積を確保しようと思うと、広い土地が必要になり、土地代が高くなります。そのため都市部で広めの土地を購入するとかなり高額になるでしょう。

ただし、地方の土地を購入して、コストを節約すると二階建てよりも安い金額で住宅を購入できることはあります。

 

水害のリスクがある

平屋では二階部分がないため、洪水や高潮が起きたときに家財を二階に移せない上に、家の中が水浸しになってしまいます。
平屋を建てるときには、できる限り災害リスクの低い地域に住むことをおすすめします。

 

採光と風通しが悪い場合がある

部屋数の多い平屋でありがちなことですが、外に接していない部分では採光が悪くなることがあります。また部屋数が増えるほど家の中の風通しも悪くなってしまうという問題も発生します。

しかし中庭を設けたり、住宅の形をコの字にしたり設計を工夫することで簡単にこの問題は解決できます。

 

広い土地が必要

平屋で二階建てと同じ延床面積を確保しようと思うと、かなり広い土地が必要になりその分費用がかかります。
地方の土地を購入したり、相続で受けとった土地を有効活用したりして建築コストを抑えましょう。

 


周囲の住環境から影響を受けやすい

平屋は建物自体が低いため周りに二階建てや三階建てが多いとかなり圧迫感を感じます。また周囲から見られやすくなるためフェンスを設けるなどしてプライバシーを確保する必要があります。

 

 

二階建てのメリット3つ

二階建ての住宅は日本でも約70%の人が建てていて、今では住宅の定番と言っても過言ではないでしょう。
二階建てにも以下のような多くのメリットがあるので解説します。

・延床面積を確保できる
・プライバシーを確保しやすい
・防犯性に優れている
・建築費用が割安

二階建てのメリットを理解して、家づくりに活かしましょう。

 

延床面積を確保できる

多くの人が二階建てを選ぶ理由は「延床面積を確保できるから」です。
二階建てでは土地が狭いとしても部屋数を確保できるため人気があります。

 

プライバシーを確保しやすい

二階建てでは階を隔てているため家族の中でもプライバシーを確保しやすくなります。
特に、二世帯が同居している状態では、お互いにプライバシーを確保したいと考えるので、二階建てが向いていると言えるでしょう。

 

防犯性に優れている

一概には言えませんが多くの泥棒は窓から侵入するので、窓の多い平屋では侵入されやすいと言われています。
しかし、二階建ては一階部分の窓が平屋に比べて少なくなるので、防犯性は高くなります。

 

建築費用が割安

延床面積が同じ平屋を建てる場合と二階建てを比べると、二階建てでは基礎や屋根の範囲が狭くなるため建築費用が割安になります。

 

二階建てのデメリット3つ

二階建ては多くの人が建てているのでデメリットを感じにくいですが、以下のようなデメリットがあります。

・掃除の手間がかかる
・地震時の揺れを感じやすい
・間取りによってはコミュニケーションが減る

デメリットを知って自分のライフスタイルに合う住宅を考えましょう。

 

掃除の手間がかかる

二階建てでは階段があり、隅の多い階段は掃除の手間がかかります。
各階を掃除するために、掃除機を持って上り下りをしなければいけないので大変です。
掃除の手間を省きたい人は住宅の設計を工夫して、時間を節約できるようにしましょう。

 

地震時の揺れを感じやすい

二階建ては少ない面積で家の重さを支えなければいけないので揺れが大きくなってしまいます。
ただし、現在では耐震性能を上げることができる建材がいくつもあるので、地震が不安な人は家の耐震等級を上げるようにしましょう。

 

間取りによってはコミュニケーションが減る

リビングを通らずに二階に上がれる作りになっているとお子さんが帰ってきたら黙って二階に上がってしまって会話ができない可能性があります。

二階建てを建てるなら家庭内のコミュニケーションをある程度取れるように設計を工夫することがおすすめです。
リビング階段や吹き抜けを採用するとコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

 

 

平屋と二階建ての費用の違い

主に平屋を建てるときの費用相場は以下の通りです。

平屋の費用価格の相場坪単価
東京都1,529~2,029万円62~97万円
熊本県1,260~1,760万円52~82万円
アラセンハウス1,463万円~2,200万円58万円~61万円

地域によって異なる可能性はありますが、東京都に比べて建築費用を抑えて平屋を建てることができます。

二階建ての費用価格の相場坪単価
東京都3,734~4,134万円85~105万円
熊本県2,580~2,980万円50~80万円
アラセンハウス1,870~2,750万円58~67万円

二階建ても平屋同様に、東京都に比べて建築費用を抑えて建てることができます。

ここからは、平屋と二階建ての費用の特徴を詳しく解説します。

・坪数が同じ場合は平屋のほうが安い
・平屋のほうが固定資産税は多くかかる
・長期的に見たメンテナンス費用の違い

それぞれの費用の特徴を比較しながら、自分にあった方を選びましょう。

 

坪数が同じ場合は平屋のほうが安い

平屋は坪単価で考えると二階建てを建てるよりも建築コストは高くなります。
しかし、延床面積を同じにして建てるなら平屋の方が安くなります。
平屋では二階や階段を作る手間がなくなるので、コストが抑えられます。

 

平屋のほうが固定資産税は多くかかる

住宅を取得したあとは、「固定資産税」が毎年徴収されます。平屋と二階建ても資産の価値に合わせて税額が決められますが、平屋は二階建てに比べて建材を多くするため、同じ延床面積でも資産価値が高いと見なされて固定資産税が高くなる傾向にあります。

さらに平屋を建てている土地にも固定資産税は課税されるため、広い土地を所有している分税金が高くなることでしょう。
ただし、都心部に二階建てを建てた場合と地方で平屋を建てた場合を比べると都心部のほうが固定資産税は高くなることが多いので、平屋を建てるのであればなるべく地方で建てることをおすすめします。

 

長期的に見たメンテナンス費用の違い

住宅は経年劣化するので、定期的なメンテナンスが必要です。平屋と二階建てのメンテナンス費用を比べると二階建てのほうが高くなる傾向があります。

二階建ての場合、外壁塗装や屋根の修繕などのメンテナンスをするときには高い足場を組む必要があり、その分費用がかかります。

 

 

平屋と二階建てを決める際のポイント4つ

徐々に人気になっている平屋と定番の二階建て。マイホームを建てるときにどちらにするか迷ってしまう人は多いでしょう。
迷ったときは以下の4つポイントで比較して検討しましょう。

・予算
・生活動線
・土地の広さ
・家族構成

さまざまな視点から考えることで自分に合った住宅の形を見つけられるでしょう。

 

予算

平屋は二階建てと同じような延床面積を確保しようとすると、思った以上に高額になることがあります。
二階建ては坪単価で見ると割安ですが総工費は高く、メンテナンス費用もかかってしまいます。

 

生活動線

平屋はひとつのフロアに生活するための設備が全てあるためスムーズに移動でき、楽に家事を行えます。
二階建ては生活動線に階段があるので、転んでケガをする可能性や老後は足腰への負担となってしまうことがあります。

 

土地の広さ

平屋で二階建てと同じような面積を確保するには広めの土地が必要で、取得費用と固定資産税がかかります。
二階建ては限られた敷地でも有効活用でき、多くの居室を作ることができます。

 

家族構成

平屋では家庭内のコミュニケーションが取りやすく、家族と向き合いやすいです。
その反面、家庭内のプライバシーを確保するのは難しいでしょう。
二階建てでは構造次第でコミュニケーションを取りやすくでき、また二世帯住宅でもプライバシーが確保しやすいです。

 

 

平屋と二階建ての間取り例

ここではアラセンハウスが提供している二階建てと平屋のプランをご紹介します。

・キューブ型に詰まった暮らしを快適にする二階建て
・生活のスタイルに合わせた新しい平屋

実際に、住んでいる様子をイメージしながら検討しましょう。

 

キューブ型に詰まった暮らしを快適にする二階建て

”暮らしやすい”をテーマに設計された「VOX」はご家族の快適な生活をサポートします。
緻密に計算された構造は最大限にスペースを有効活用し、高いコストパフォーマンスを体感できるでしょう。

 

生活のスタイルに合わせた新しい平屋

「FLAT」は生活動線を徹底的に考えられた平屋です。
寝室やキッチンなど室内のあらゆるところからリビングに集まりやすく、家庭内の対話が自然と生まれることでしょう。

 

 

平屋と二階建てに関するよくある質問

ここでは平屋と二階建てに関するよくある質問について解説します。よくある質問は以下の三つです。

・平屋みたいな二階建ての価格はいくら?
・平屋は何坪から大きいといえる?
・子供部屋だけ二階の平屋は実現可能?

それぞれ解説していきます。

 

平屋みたいな二階建ての価格はいくら?

平屋みたいな二階建ては「1.5階建て」や「平屋風二階建て」、「平屋プラスアルファ」と呼ばれていて、一見すると平屋に見える建物に二階が存在するような住宅です。

そのような住宅は二階部分が一階に比べると小さく作られていて、基本的な生活は一階で完結できるようになっています。

平屋と二階建てのいいとこ取りをしたような住宅で、価格も2つの住宅の中間になります。坪単価でいうと一般的に「60〜80万円」です。※当社の価格ではありません

 

平屋は何坪から大きいといえる?

家族1人当たり10坪以上あれば、平屋は大きいと言えるでしょう。家族4人が快適に暮らせる延床面積は35坪程度と言われていて、1人当たり約8坪必要です。

1人当たり10坪あれば十分な広さがあるので、のびのび暮らすことができるでしょう。

 

子供部屋だけ二階の平屋は実現可能?

実現可能です。子ども部屋だけ二階に設けることを上記の1.5階建てなどと呼び、人気のある建築プランです。平屋では部屋数が足りない場合には1.5階建てを検討しましょう。

 

 

まとめ:平屋か二階建てかは自分のライフスタイルに合わせる

平屋は生活動線がスムーズで老後も暮らしやすい住宅ですが、二階建ても小さい土地を有効活用できるというメリットがあります。

どちらにもメリット・デメリットが存在するので、どちらにするか迷ってしまうでしょう。そんなときは周囲の生活環境や家族構成など外的要因から考えるのがおすすめです。

ライフスタイルに合っている住宅を選ぶことができれば、どちらの住宅でも快適な暮らしが実現できます。

アラセンハウスでは、快適な生活をサポートする平屋から隅々まで計算し尽くした二階建てのプランを用意しています。モデルハウスも用意しているので、ぜひお気軽に足をお運びください。

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