土地探しの期間は12ヶ月まで?期間を短くするポイントも丸わかり

理想の家づくりをおこなうなら、土地探しやプランニングにかかる期間を念頭に置いて進める必要があります。
そのためには、注文住宅の完成までの作業工程を知り、それぞれにどのくらいの期間を要するのか把握することが大切です。
その中でもっとも難航するのが「土地探し」です。目安は12ヵ月とされていますが、数年たっても見つからない「土地難民」の方が多くいます。
土地探しに対する考え方や探し方を少し工夫するだけで、期間内に見つける可能性が高まる方法があります。

本記事では土地探しの期間を短縮する「考え方と探し方」を解説し、注文住宅に入居するまでの「目安とする期間」を工程ごとにまとめました。

この記事で分かること

  • 土地探しにかかる期間の目安が分かる
  • 効率のよい土地の探し方が分かる
  • 土地探しの期間を短くする方法が分かる
  • 注文住宅の土地探しから入居までの流れが分かる

土地探しにかかる期間は4〜12ヶ月

注文住宅を建てるための土地探しに要する期間は、4~12ヵ月程度を目安とします。
暮らしのイメージができあがり、実際に土地を購入する流れに沿い、それぞれの工程にかかる期間の目安を解説していきます。

  • 1〜3ヶ月:住みたいエリアや暮らしを考える
  • 3〜8ヶ月:土地探し
  • 1〜2ヶ月:ハウスメーカーや不動産会社を選ぶ

上記3つの期間に分けて、詳しく見ていきましょう。

1〜3ヶ月:住みたいエリアや暮らしを考える

購入する住宅用地の候補を探すために、希望する土地のエリアや諸条件を整理しておく必要があります。
住みたいエリアであることや、「通勤時間」「学区」「立地の利便性」など自分が優先すべき希望条件をもとに、そこでどんな暮らしをしたいのかイメージを固めていきます。
具体的に希望する土地のエリアや諸条件を固めるには、次の項目を参考にしてください。

  1. 住みたいエリアや立地の条件を記す
  2. 中心街がいいのか郊外がいいのか決める
  3. 最寄り駅までの距離や時間・バス停までの距離を把握
  4. 通勤・通学・買い物などの利便性と教育・医療・公共施設の充実度

早い方で1ヵ月、ゆっくり考える方でも3ヵ月を目安とするとよいでしょう。

3〜8ヶ月:土地探し

住みたいエリアや条件が決まったなら、それに合った土地探しをスタートします。効率を考えれば、まずはインターネットで検索するのがよいでしょう。
土地の情報が検索できるポータルサイトには、民間企業が運営する住宅情報サイトや不動産流通団体が運営するサイトがあります。
どちらでも希望エリアの土地価格の相場感を知ったり、どのような土地がどれほどあったりと、おおまかな調査なら十分でしょう。
ただしネットの物件情報は随時更新されるので、こまめにチェックが必要です。候補となる物件を見つけた場合は、電話やメールで掲載元に確認をおこなうとよいでしょう。
さらには、直接不動産会社へ出向く方法もあります。ネットやチラシに掲載されていない、新たな候補物件があるかもしれません。
また、ハウスメーカーへも不動産会社と同等に相談にいくとよいでしょう。ハウスメーカーの中には土地探しから支援してくれる業者も多く存在します。
いずれにせよ、土地探しの期間は3~8ヵ月と見込みましょう。

1〜2ヶ月:ハウスメーカーや不動産会社を選ぶ

家を建てる土地が決まったら、一般的には土地の売買を仲介してくれる不動産会社を決定します。
土地探しは、不動産会社へ相談するのが通例と思われる方が多いですが、多くのハウスメーカーでも同じように遜色のない対応ができます。
土地は不動産会社で住宅はハウスメーカーと、別々の会社で進めると土地と建物の予算のバランスを見失い、理想の家が建てられない場合も考えられます。
どちらの場合でも土地売買契約の締結と同時に、家の施工を依頼する工務店やハウスメーカーを決めます。
施工先が決まったら家の間取りや設備・仕様などの設計です。家や敷地の設計が決まれば、住宅ローンの手続きに移ることになります。
こんなことから業者の選定に1〜2ヵ月、その後はショールームへいったりなど、打ち合わせが増えたりする時期なので3~6ヵ月はかかると見るべきでしょう。

土地探しの期間を短くするポイント

希望の土地がなかなか見つからず、数年間探しても土地を決められず「もう諦めようか」というケースは少なくありません。

  • あらかじめ土地にかけられる予算を決めておく
  • 条件に優先順位をつける
  • 土地探しの期限を決めておく

ここからは土地が見つからない原因にスポットを当て、土地探しが楽になる押さえておきたい上記3つのポイントを詳しく解説します。

あらかじめ土地にかけられる予算を決めておく

暮らしのイメージが固まり土地探しをはじめるなら、土地と住宅それぞれにかけられる予算を決めておきましょう。
そうすることで「よい土地があったらすぐに決断できる」「住宅にかける予算を確保できる」ように。「いくらまでなら決断する」と、土地購入の予算はしっかり決めましょう。
予算を決める際に有効なのが「住宅ローンの事前審査を早く通しておく」ことです。事前審査によってローンの借入可能額がわかるため、予算が立てやすくなります。
あなたがよいと思う土地は、ほかの多くの人もよいと思うもので、事前審査を通しておくと売買の仮契約にも有利です。
これには金融機関の利用が一般的ですが「いきなりでは……」という方は、土地探しを依頼しているハウスメーカーや不動産会社に相談するとよいでしょう。

条件に優先順位をつける

土地に対する要求が高過ぎることで選択肢を狭めていることもあります。よい意味で妥協することも大切と考えましょう。
土地を探す期間を縮めるには、100%の希望条件を満たす物件は、ほとんど見つからないという現実を受け入れる必要があります。
自分の希望に100%合う土地を見つけ続けるために巡り合えず、見込みとした土地の購入に踏み切れないまま、ほかの人に買われてしまうこともあるのです。
土地の条件に優先順位を付けて、「80%程度ならよし」など一定の条件を満たしたら購入するという決定ラインを設けるとよいでしょう。
後悔しないためにも、絶対に譲れない条件以外は優先順位にしたがって整理すれば、ある程度納得のいく土地が早く見つかる可能性が高くなります。

土地探しの期限を決めておく

土地に求める希望の優先順位が決まったら、強く「いつまでに土地を購入する」と土地探しの期限を決めましょう。
土地探しが難航する原因は、希望をすべて叶える土地を探し続けてしまうこと。「もしかしたらもっとよい物件がみつかるかも」と思うとなかなか決断できないものです。
中には比較的条件に合った土地があったのにドンドン売れてしまい、年単位で土地を探すことになって、お子様の学区など新たな条件が追加されてしまう場合もあります。
期限内に譲れない希望条件を満たしてくれる物件が見つかったときは、そこで決めてしまうという「決断力」も必要です。

土地探しの期間が長くなってしまう原因

多くの方が陥ってしまう、土地探しの期間が長くなってしまう原因は「探し方が間違っている」場合もあります。
1年も土地を探しているけど「よい情報がない」、何年たっても「条件の合う土地と巡り合えない」という方も多くいます。
実際に土地情報そのものが少ない場合もありますが、土地探しの考え方や行動を変えると、けっこうスムーズに進むことがあるので知っておきましょう。

  • 希望の条件や要望があいまい
  • 何も考えないまま不動産屋に行く

上記2点について、詳しく解説します。

希望の条件や要望があいまい

土地を探す立場の業者からすると、「希望の条件がまとまっていない」「要望があいまい」だと探しようがありません。避けたい土地探しを長くする原因の一つです。
例えばこんな感じです。エリアが広すぎる・狭すぎる、購入予算が1,000~1,500万円、土地の広さは50~100坪、住み慣れた環境から離れたく無いなどがあります。
探しやすく希望の条件や要望は幅を持たず端的に示しましょう。希望のエリアは漠然と広くせずに、また一か所に限定することなく複数の候補を選んでおくことが大切です。
限定するエリアが譲れない場合は希望条件のハードルを下げるか、焦らずに条件の合う土地が出るのを待つと伝えましょう。

何も考えないまま不動産屋に行く

ハウスメーカーや不動産会社へ相談に行くときは、理想とする土地の条件や要望をまとめてから行くことをおすすめします。
土地探しは1人の力だと限界があり出口が見えません。ハウスメーカーや不動産会社のアドバイザーなど、いろいろな人の力を借りる必要があります。
アドバイザーは「要望が明確」「真剣さがわかる」「応援したくなる」そんなお客様へは情報を惜しみなく伝えてくれるでしょう。そして相談者に情報は集まります。
要望がまとまっている方には、「これから売りに出そうな土地」「真新しい分譲計画の情報」など、ホットな情報が集まる可能性が高くなります。
また、不動産会社は各社が同じ検索サイトを使用します。単一な相談ではどこへ行っても同一サイトへ同じキーワードで検索するので、同じ物件情報が提案されるだけになるのです。

土地探しが終わった後の流れ

土地を購入して注文住宅を建てる場合、あらかじめ立てた計画に沿って進めることがとても重要です。できれば作業工程の予定表を作成しておくとよいでしょう。
それにより次工程の段取りがわかり、時間のロスを生み出すことなくスムーズに進められるようになります。
希望する土地が見つかれば、いよいよ購入手続きに入ります。土地探しを依頼した業者と土地の売買契約を結び、その後に家の施工へ進みます。

  • 土地購入から家づくりまで
  • つなぎ融資で資金手立て
  • 家づくりから入居まで

上記3点について、それぞれの一般的な流れと期間の目安をご説明します。

土地購入から家づくりまで

各種手続きをおこなう間に家の施工が開始されます。設計にどれだけ要望したかにもよりますが、家が完成するまで6~12ヶ月かかると考えておきましょう。
入居するまでは相当の期間がかかります。一般的には1年ちかくかかるため、家づくりを決めた段階で早めに行動するのが大切です。
土地購入の各種手続きにかかる期間は次の通りです。

  1. 住宅ローンの事前審査に【1~3ヵ月】
  2. 仮契約の締結(10%程度の手付金が必要)【1ヵ月】
  3. 現地の敷地調査・地盤調査(高低差や地盤の固さなどの調査)【1~2ヵ月】
  4. 土地の売買契約を締結【2~3ヵ月】
  5. 登記手続き(所有権の保存登記)【1~2ヵ月】

このようなさまざまな工程を経て、いよいよ家の建築に入ります。

つなぎ融資で資金手立て

建物に住宅ローンを利用する場合は、家づくりを検討しはじめた段階で「事前審査」を申し込みます。
土地の購入費用についてもローンを利用する場合は、土地と建築では決済の時期が異なるので、住宅ローンの実行までつなぎ融資を利用します。
それは、住宅ローンは完成した住宅を担保に融資されるので、土地を購入する段階や住宅の建築中には融資してもらえないからです。
また、つなぎ融資の金利は住宅ローンよりも高く設定されています。土地の契約から施工完了の期間を少しでも短縮できれば、支払い利息の節約になります。

家づくりから入居まで

希望の土地が決まれば、購入手続きと並行して家のプランニングや建築請負契約の手続きもおこなっていきます。
家づくりから入居までの、一般的な工程の流れと期間の目安は次の通りです。

  1. プランの決定・建築請負契約締結・住宅ローン本申し込み【3~6ヵ月】
  2. 施工開始~完成・完成検査【4~7ヵ月】
  3. 引越し・入居【1ヵ月】

家が完成したら、いよいよ業者から理想の家が引き渡されます。このときに完成立ち合いという機会があり、床や壁にキズや汚れがないかといったチェックが可能です。
あとからトラブルにならないよう、細かくチェックするとともに、保証書の発行やアフターフォローの説明などもしっかり受けてください。

まとめ

マイホームを待つ時間は、新しいライフスタイルやインテリアを想像してもうワクワク、一日でも早く手にしたくなります。
家を建てる期間は工事がはじまれば、よほどのアクシデントが起きない限りほぼ予定通りに完成します。
早期の完成を目指すなら土地探しに使う時間を短縮するしかありません。迷う時は期限を決めたり、探し方を工夫したりして探しましょう。
アラセンハウスは「心地よく、カッコよく、わかりやすく」をテーマに注文住宅を提供いたしております。
住宅用地のご紹介など、注文住宅に関わるどのようなリクエストにも対応させていただいておりますので、ぜひご相談ください。

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