住宅ローンが払えないとどうなる?滞納者が急増している原因や対策も解説

住宅ローンは長期間にわたる借入であり、借入時からの状況変化により返済が難しくなるケースも想定して、返済計画を立てなければなりません。

万が一の話ですが、返済が滞ってしまった場合に、後の状況について気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、住宅ローンが払えないとどうなるかについて解説します。滞納者が増える背景も紹介していますので、他人事と思わず最後までお付き合い下さい。

 

住宅ローンが払えないとどうなる?

住宅ローンが払えない場合、家が競売にかけられて住まいを失う可能性があります。滞納後、すぐに競売の手続きに進むわけではなく、以下の流れとなりますので順を追って見ていきましょう。

  • 督促状が届く(滞納期間:1〜3ヶ月)
  • 期限の利益の喪失通知が届く(滞納期間:3〜6ヶ月)
  • 競売開始決定通知が届く(滞納期間:8〜10ヶ月)
  • 競売入札期間の通知が届く(滞納期間:10〜12ヶ月)
  • 立ち退き

順番に解説します。

督促状が届く(滞納期間:1〜3ヶ月)

滞納開始から1~3ヶ月までは、電話連絡に加え督促状(催告書)が届きます。

遅延損害金の発生に加え、優遇金利の適用が受けられなくなり、金利が上がる可能性もありますので、支払えない事情があっても連絡無視は厳禁です。

期限の利益の喪失通知が届く(滞納期間:3〜6ヶ月)

滞納開始から3〜6ヶ月で期限の利益の喪失通知が届きます。

期限の利益を喪失すると、分割での支払いができなくなり、一括で返済を求められますので、この段階に至るまでに返済条件の見直しを相談して下さい。

競売開始決定通知が届く(滞納期間:8〜10ヶ月)

債権者が競売の申立後に、競売開始決定通知が届きます。

その後、不動産の現状調査の通知が届き、裁判所により事情確認や間取り調査が行われますが、強制調査につき拒否できません。

競売入札期間の通知が届く(滞納期間:10〜12ヶ月)

現況調査完了後、裁判所から競売入札期間の通知が届きます。

入札日や開札日が決定され、間もなく競売が開始されますが、この時点での競売取下げ・任意売却は日程的に現実的ではありません。

立ち退き

競売の落札後に所有権が移転した後は、家を明け渡さなければなりません。不法占拠を続けた場合、強制執行で立ち退きとなります。

 

 

住宅ローンが払えず滞納者が急増している原因

住宅ローンが払えず滞納者が急増している原因は以下の通りであり、返済計画次第ではだれにでも起こりうる可能性があります。

  • 收入の減少
  • 支出の増加
  • 定年退職後も住宅ローンを払い続けている

順番に解説します。

収入の減少

一つ目の原因は収入の減少です。

新型コロナウイルス感染症の影響でボーナスの減額や雇止めなどは大きなニュースとなりました。その他にも、転職や傷病など収入が下がるケースは他人事ではありません。

支出の増加

支出の増加も原因の一つです。

具体的には、子供の教育費や親世帯の介護費用などが挙げられます。その他、変動金利では金利の上昇にも配慮が必要ですので、固定金利も含めて返済計画を立てることをおすすめします。

定年退職後も住宅ローンを払い続けている

定年退職後も住宅ローンを払い続けているケースにも注意が必要です。

借入開始時の年齢と借入期間次第では、65歳以降で住宅ローンが残るケースは珍しい話ではありません。今後さらなる定年制の延長は可能性のある話ですが、老後資金を考慮した返済計画が求められます。

 

 

住宅ローンが払えないときの対策7選

住宅ローンが払えない時の対策をまとめています。万が一の際に対応できるように、一通り内容を把握しておきましょう。

  • 保険適用が可能か確認
  • 住宅ローンを借り換える
  • 金融機関へ相談する
  • 不動産会社の仲介で家を売却する
  • リバースモーゲージ
  • 任意売却
  • 新型コロナ関連の給付金を申請する

順番に解説します。

保険適用が可能か確認

一つ目の対策は、保険適用が可能か確認することです。

住宅ローンを組む際は団体信用生命保険への加入が一般的であり、特約により保険金が下りる可能性があります。掛金の割に保険金額が大きいことが特徴です。

住宅ローンを借り換える

住宅ローンの借り換えも対策の一つです。

現在の金利次第ではありますが、借り換えの手数料と比較して、総返済額が少なくなるのであれば、住宅ローンの借り換えも有効な手段です。

金融機関へ相談する

金融機関への相談は、払えない可能性が出た段階で取るべき対策です。

コロナ禍での相談件数は増えており、返済期間の延長やボーナス払いの減額など、返済計画の見直しを相談することをおすすめします。

不動産会社の仲介で家を売却する

不動産会社の仲介で家を売却する方法も対策の一つです。

売却予定額が住宅ローン借入額を上回れば問題ありませんが、逆のケースでは、不足分を補う資金が必要となります。必ずしも、希望金額で売却できるわけではありません。

リバースモーゲージ

シニア世代であれば、リバースモーゲージも検討してみましょう。

リバースモーゲージとは、自宅を担保にした融資制度の一種です。自宅を所有しているものの、現金収入が少ない高齢者世帯が、住居を手放すことなく収入を確保するための手段といえます。

定年退職後の返済が負担となっている場合、リバースモーゲージを利用した借り換えは、状況によっては有効な手段です。

任意売却

すでに住宅ローンを滞納している場合は、任意売却も視野に入れる必要があります。競売と比較すると、高く売却できる可能性がありますが、債権者の同意が必要です。

新型コロナ関連の給付金を申請する

新型コロナ関連の給付金の申請も対策の一つです。各種要件を満たす必要がありますので、金融機関への相談と合わせて、申請要件を確認して下さい。

 

 

住宅ローンが払えない際のよくある質問

住宅ローンが払えない際のよくある質問をまとめています。万が一の際、どのように動けばよいかの参考にして下さい。

  • 住宅ローンを払わなくてよくなるケースはある?
  • 住宅ローンを借りすぎて後悔した場合はどうすればいい?
  • 住宅ローンが払えない人の体験談はある?

順番に解説します。

住宅ローンを払わなくてよくなるケースはある?

団体信用生命保険へ加入している場合、所定の要件を満たせば住宅ローンを払わなくてよくなるケースがあります。

金融機関や特約によって内容が異なるため、金融機関へ問い合わせてみましょう。

住宅ローンを借りすぎて後悔した場合はどうすればいい?

まずは、支出の見直しなど家計の改善を図りましょう。

具体的には、車から軽自動車への乗り換え、通信費の見直しなどが挙げられます。それでも改善が見込めない場合は、住宅ローンの借り換えや売却も視野に入れるべきです。

住宅ローンが払えない人の体験談はある?

決して珍しい話ではなく、まずは金融機関へ返済の相談をしている方が多いようです。

コロナ禍で同様の相談件数は増えておりますので、最悪の事態を避けるためにも、勇気を出して相談することをおすすめします。

 

 

まとめ:住宅ローンは払えなくなる前に対策しよう

新型コロナウイルス感染症のような事態は誰にも予想できず、住宅ローンの滞納は決して対岸の火事ではなくなりました。余裕を持った返済プランでも、滞納の可能性はゼロではありません。

支払いが厳しいと感じた時は、支出を見直した上で、金融機関へ早めに相談しましょう。対応を先延ばししても、事態の改善は見込めません。

アラセンハウスでは、人生の負担にならない家づくりを提案しています。住宅ローンの借入に不安を感じている方も、お気軽にご相談下さいませ。

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